「クラフトビールの宿(昔は地ビールって言ってましたが)」として20年以上。私たちにとっては当たり前のことですが、小さな宿のロビーに醸造所がある光景は今でも珍しいようです。福井県若狭町、三方五湖の湖畔に佇む湖上館パムコでしか飲めないクラフトビールをぜひ味わってみてください。
クラフトビール ラインナップ
パムコの館内で醸造する当館オリジナルのクラフトビールです。お食事の際にお楽しみください。
価格:770円(税込)
※飲み放題のメニューにも含まれています
・梅ビール
シュワワ〜っときめ細やかな泡がはじけ、ふんわりと梅の香りが広がる。さわやかな酸味。
・アルト
大麦の香ばしさが広がるのと同時に甘みがジワ〜。黒ビールのようなコク。
・ケルシュ
パチパチと酵母がはじけて飲みくちがドライ。ほのかに酸味と苦みが残る。

クラフトビール 誕生物語
宿名『湖上館パムコ』に、地ビール誕生のカギあり
若狭の名物と言えば、梅。この地元の特産品を使って、何か湖上館パムコならではのウリをつくりたいと思ったのは、ちょうど宿泊施設の経営が父親から自分へと代替わりする頃でした。いろいろと考え、当館のコンセプトである『Passionate Movement for Communication』に立ち返った時、ひらめいたのです!
「人と人の心をつなぐのは、お酒だ!」と。
梅を使った地ビールはつくれないか?「梅ビール」が飲める宿なんて、日本どこ探してもきっとパムコしかないはずだ!地ビールブームが下火になりつつあることもおかまいなしに、自分の直感のまま、挑戦してみることにしたのです。

若狭でしかできないクラフトビールを作りたかったのです
若狭には、梅ビールづくりに欠かせない最高の材料が揃っていました。名産・西田梅はもちろん、名水の里で知られる若狭の清水と、生産量日本一を誇るビールの材料・大麦。もう、地ビールをつくる運命だったのかも?なんて盛り上がってしまったわけで…。
醸造の技術は1年かけて身につけました。職人が造り上げた国内製の地ビールプラントも揃いました。こうして若狭の土地でしか生まれ得ないパムコ自慢の「梅ビール」が誕生したのです!
仕込みをするなかで思うことがあります。それは、作り手の気分次第で、味が大きく変わるということ。「美味いビールを作るぞ!」と気合いを入れて仕込むビールは、何だか酵母の動きもイキイキ。キリッと切れ味のいい地ビールに仕上がります。逆に「とりあえず仕込んどくか」なんて気持ちだと、味がぼやけてスッキリしない。気が抜けないんです。


最高のビールに仕上がる源は、やはり美味しいと言ってくださるお客様の笑顔です。パムコ仕込みの魂を込めたクラフトビールは、当館レストランのビールサーバーから注がれたものしか飲めません(瓶や缶では販売していません)。未体験の方は、ぜひ味わいに来てください。
手作りゆえの喜びとお願い
おかげさまで、ビール好きの方はもちろんビールが少し苦手だなぁというお客様にも「はじめての味だね」とか「飲みやすいね」などとお声がけをいただきます。心を込めて仕込みをして良かったなぁと思う瞬間です。
一方で、常に3種類すべてをご提供できるように努めておりますが、稀に生産が間に合わず3種類のうちのいずれかが品切れになってしまうことがございます。楽しみにしてくださっているお客様には大変申し訳ございませんが、ご容赦いただけますとありがたいです。

現在、湖上館パムコでは、当館のクラフトビール以外の「ニッポンのクラフトビール」をお飲みいただける企画を行っています。この機会に、ぜひ、お楽しみください。