
みんなでクラフトビールを楽しもう!
館主/ブルワーの田辺がピックアップしたクラフトビールを提供します
湖上館パムコがオープンした2000年。クラフトビールがまだ「地ビール」と呼ばれていた頃、醸造所は日本全国で300カ所ほどでした。それから25年、コロナ禍を経た現在では、なんと900に迫るほどになっています。それぞれの醸造所が独自性を打ち出し、醸造所間で切磋琢磨することで、世界レベルで評価されるクラフトビールもつくられるようになりました。酒税法改正から幾度かのブーム、醸造家たちの研鑽などによって構築されてきた我が国のクラフトビール文化の中で、湖上館パムコもオープン時から地道にビールづくりを続けてきました。
当館では地元特産の梅を使った『梅ビール』をはじめ3種のクラフトビールを味わっていただけますが、今回、日本各地に数多ある醸造所の中から、私が気になったクラフトビールを取り寄せて、皆さんに楽しんでいただこうと考えました。定期的に銘柄を更新していきますので、湖上館パムコにお越しいただいただ際には、普段はなかなか飲む機会がない日本各地のクラフトビールを、若狭の食とともにお楽しみください。
(湖上館パムコ 館主・ブルワー 田辺一彦)

※湖上館パムコでビール提供する環境上、基本的にケグ詰めしている醸造所からセレクトしています
※期間中でもなくなり次第終了とさせていただきます


【2025】ご用意するビールはこちら!
【春】北海道・沖縄県 【夏】大分県・長野県 【秋】富山県・愛知県 【冬】神奈川県・高知県
一年を通してクラフトビールを提供いたします。

価格(税込)
小グラス:520円
中グラス:830円
大ジョッキ:1,320円
※飲み放題[90分](3,100円)メニューにも含まれます
銘柄紹介
【4月〜6月】北海道と沖縄のクラフトビールをセレクト!
北から南まで縦に長い日本列島。気候も文化のまったく違う地域のクラフトビールを味わうために、北海道と沖縄から1銘柄ずつ選びました。それぞれの土地で醸造している方々に思いを馳せ、クラフトビールにかける思いを感じながら味わってみるのも面白いのではないでしょうか。
【北海道/網走ビール】
斬新すぎる鮮やかなブルーに一目惚れ!

施設名:網走ビール
商品名:流氷ドラフト
北海道は、東京・神奈川に次いで全国第3位のクラフトビール激戦地域になります。その中から、「網走ビール」の『流氷ドラフト』の鮮やかなブルーがひときわ目に留まりました。大手のビールメーカーからは売り出されていないこの鮮やかな色のビールをどのように醸造したのか、『梅ビール』を醸造しているものとして純粋に興味が湧いたのと同時に、このブルーを味わってみたくなりました。そして「流氷を使用して醸造したクラフトビール」がどのような味わいなのかを体感したくなり選びました。
想像していた以上!本当にきれいに透き通ったブルーです!
世界三大美女の一人が好んだ果物のフレッシュな味わいがGood!
【沖縄県/ウォルフブロイ】
本格ジャーマンスタイルに対するリスペクト!

施設名:WOLFBRAU(ウォルフブロイ)
商品名:WOLFBRAU[首里レッド]
古くからの酒処、沖縄・首里でドイツ人ブルワーがつくる本格ジャーマンスタイルのクラフトビール。そして、ドイツの「ビール純粋令」に基づく原材料に 、麦芽・ホップ・酵母・水のみを使用した麦芽率100%のクラフトビールであることが選択の要因になりました。豊富な種類を誇る「ウォルフブロイ」の中から、今回は「網走ビールのブルー」に対して、『首里レッド』を選択。当館のクラフトビール『ケルシュ』『アルト』の発祥の地でもあるドイツ出身のブルワーがつくるビールからは大きな学びがあるでしょう。
当館の「アルト」の後口を濃くしたような飲み応えです。
これ好きです(試飲時に3杯飲みました)♪
【7月〜9月】日本のクラフトビールの「今」を味わおう!
「現在、国内で評価されているクラフトビールはどのような味なのか?」ということを確認するために『ジャパン・グレートビア・アワーズ2024』で金賞を受賞したビールを揃えてみました。今回は、暑い夏を意識して、爽やかなビールにしてみました。
【大分県/Kabosu Saison】
かぼす本来のフレーバーを楽しんで!

施設名:別府ブルワリー
商品名:Kabosu Saison
「フルーツビール」。その名前の通り、フルーツが入っているのでビールの苦味が抑えられ、ビールが苦手な方でも飲みやすいのが魅力のひとつです。パムコで提供している『梅ビール』も同種になります。フルーツの香りをビールに残すために、通常は大麦麦芽を使用するところをクセの少ない小麦をベースに使用することが多くなっています。『Kabosu Saison』は「かぼす」を使用したビールです。どれだけかぼすの存在を表せているのか。はたまた、どれだけさり気なく味わいを演出しているのか。楽しみです。
柑橘系はやはり喉越しが良い!たくさん飲んでしまいそう。
かぼすの爽やかな香りと心地よい酸味が詰まっています。若狭で夏に旬を迎えるスズキの焼き物と相性が良さそうです。
【長野県/「信州そば」 Countryside】
信州のそば香りをクラフトビールで!

施設名:長野みなみ風ビール
商品名:「信州そば」 Countryside
「信州のそば」の香りを感じられるように醸造されたこのビールは、フリースタイル・ライトエールに分類されたビールです。「そばの香りを感じてもらうには『そば茶』だろうと考え、そば茶を沸かし仕込んだ」と説明されているように、一部信州産の新そばの実を仕入れ、自家製のそば茶を使って醸造されているそうで、和食にも相性が良いとのこと。どのような「驚き」「ひらめき」を感じさせてくれるのか楽しみでなりません。
※そばアレルギーをお持ちの方はご遠慮ください
ザ・蕎麦!と言った香りが特徴。それでいて爽やかな味!
そばの実を煎ったような香ばしいインパクトのある香りが特徴です。わさびの香りや辛味と相性が良いと思います。
【10月〜12月】鍋料理といっしょにクラフトビールを味わおう!
『ジャパン・グレートビア・アワーズ2024』で金賞を受賞したビールの中から、今回は冬を意識して鍋料理と相性が良さそうなビールを意識して選んでみました。
【富山県/KUMA MASSIGURA】
干し柿とホップの調和に注目!

施設名:NAT. BREW
商品名:KUMA MASSIGURA
「土着醸造」がテーマの『NAT.BREW』は、地元の素材でビールをつくる醸造所です。『KUMA MASSIGURA』は、地元の特産品である「干し柿」の中に規格外で出荷できない物があることに着目。モルトと干し柿の甘み、オーツと干し柿由来のトロミ…世にも珍しい干し柿のIPAを楽しみたいと思います。ただ、このビールは「フルーツビール」とは違う「ペールエール」。爽やかにつくられた訳でもなさそう…ってことは、やはりガツンとくる味わいの中に干し柿の香りがケンカせすることなく残っているのか?とても興味をそそられます。
干し柿の味を感じることの出来る、癖になってしまう懐かしい甘味です。
コーヒーとビールの良いところを詰め込んだビールです。ステーキや夕食のデザートとしてお出しする水羊羹とご一緒に飲んでみては。
【愛知県/75式ブラック】
甘いデザートと一緒にシメの一杯!

施設名:KARAYA BREWING
商品名:75式ブラック
愛知県豊田市にあるパブリックコーヒーとのコラボ企画で、焙煎されたコーヒー豆を使用して醸造されたクラフトビールです。見た目はしっかりとしたブラック。グイグイと何杯も飲むことはできないかも知れませんが、カッツリ、ドッシリとした深い味を楽しめそうです。甘いモノと相性が良いそうなので、冬の若狭の鍋料理で体が温まった後に、甘いデザート(パムコ特製水ようかんなど)といっしょに楽しんでみてはいかがでしょうか。黒ビールの深い味わいが好きな方、一口目を飲んだ後の「おっ!すげ~な!」を期待しちゃいます。
コーヒーの香りを少し残した、味わい深い黒ビールです!
原材料から生まれる深みのある甘さとコクが特徴のビールです。梅ビールと飲み比べるとそれぞれの特徴が良くわかります。
【1月〜3月】老舗と新進気鋭のクラフトビールを飲み比べしよう!
25年以上にわたって品質を保ち続けている醸造所と、2023年にスタートしたばかりのビールを選ばせていただきました。ともに「コンペでの受賞経験あり」の実力派。歴史と時代を感じ取ることができるのかお楽しみください。
【神奈川県/バイツェン】
受け継がれた伝統を体感したいあなたへ!

施設名:横浜ビール
商品名:バイツェン
1999年にビール醸造をスタートした「横浜ビール」。湖上館パムコと同じくらいの老舗です。『ヴァイツェン』は、南ドイツのスタイルで、小麦を使用したフルーティーな白ビール。酵母由来のバナナのような香りを感じ、苦味が少ないので、ビールを飲み慣れていない方からの人気も高いとのこと。数々のコンペでの受賞歴をもつ同級生の「ビール醸造所」にリスペクトし、その味を楽しませていただきながら、私たちの今後の醸造に生かしていきたいと考えています。
【高知県/Blank Log Book】
新しい感覚に刺激を受けたいあなたへ!

施設名:SOUTH HORIZON BREWING
商品名:Blank Log Book
2023年に醸造を開始した「SOUTH HORIZON BREWING」。『Blank Log Book』は、『船乗りの酔いと航海の記憶にインスピレーションを得た、ユニークなデザートスタウト』ということです。その名前は、飲んだ航海士が酔っ払って「航海日誌(ログブック)を書き忘れる」というエピソードから。さすが、私たちにはない時代感覚ですが、非常に楽しみなビールです。新たな刺激をいただき、新ビールに繋げる。新たな発想が芽生えそうなビールだと感じています。