先日、2日間にわたって若狭町観光船レイククルーズの「最後の年縞掘削クルーズ」にむけての講習会を行いました。
今回の年縞削掘クルーズは、通常のクルーズとは違いがあります。
(1)水月湖に設置する「掘削やぐら」の見学を中心にクルーズ運航する。
(2)お客様は年縞に関心がある方が多いため、年縞はもちろん、三方五湖や過去からの掘削についても(裏話も含め)、ツアーガイドがわかりやすくお話をする。
(3)湖上館パムコでの昼食や、掘削作業見学を予定してくださっているお客様の誘導をスムーズに行う。
そのため、まずは『福井県年縞博物館』の学芸員の方から基本的な年縞の知識をお聞きしました。
博物館で研究をされている研究員の方に実際の年縞を見せていただきながら、年縞掘削にまつわる貴重なお話をお伺いすることができました。


研究室で大事に保管されている年縞をその場で開封してくださいました。開けた途端、長い年月を感じる“におい”がその場に立ち込めて、とても驚きました。
翌週には、クルーズが行われる水月湖を見ながら湖や若狭地方の歴史を学んだあと、実際にクルーズ船に乗り込みました。

クルーズ航路の確認やガイドの内容など、お客様に年縞掘削クルーズをより楽しんでいただくにはどうすればよいか、アイデアを出し合い相談していきます。

講習を受ける中で、この水月湖で研究を始められた1990年のはじめから30年以上研究を続けられている方々の熱意をあらためて感じました。
そして、博物館の学芸員や大学の研究員の方々にお聞きすると、「今回の年縞掘削については、掘削した年縞を今後の研究に役立てることはもちろんですが、今までお世話になった地元の方に恩返しの意味でも、この地域にはこんなすばらしい“年縞”というものがあるんだということを一緒に喜んでもらえれば」というお話でした。
この貴重な機会を、ツアーのお客様、関係者さま、地元の方たち、そして私たちスタッフもみんなで楽しみたいと思っています。
年縞掘削クルーズにご興味がございましたら、まずは湖上館パムコまでお問い合わせください。